子供のころ「兼高かおる世界の旅」や「すばらしい世界旅行」を見ていました。まだ海外旅行ましてや世界一周なんて庶民には縁がない時代で、海外へ行くことに強い憧れを持っていました。
今では行く気さえあれば多くの人が簡単に行ける時代ですよね。
今回、JALマイレージの特典航空券を利用して世界一周旅行を計画しようと考えています。JALだけではなくワンワールド加盟のエアラインも利用できます。
新型コロナのためいつになるかは分かりませんが、飛行ルート程度の大まかな計画を立てたいと思います。
ワンワールドってなに

ワンワールドは3つある世界的な航空連合の一つです。加盟航空会社は2020年5月現在で13社で構成されています。
ほとんどが国を代表する航空会社(フラッグキャリア)となっています。
日本航空(JAL) | ご存知日本のフラッグキャリア。 20 か国の80 都市に就航。 |
マレーシア航空 | マレーシアのフラッグキャリア。 17か国の55都市に就航。 |
キャセイパシフィック航空 | 香港のフラッグキャリア。 約 35 か国の90 都市以上に就航。 |
スリランカ航空 | スリランカのフラッグキャリア。 モルディブと南インドに就航する最大の国際航空会社でもある。 48 か国の111 都市へ就航。 |
カタール航空 | カタール国営のフラッグキャリア。 100か国の200都市に就航。 |
ロイヤル・ヨルダン航空 | ヨルダン王国のフラッグキャリア。 30 か国の約 45 都市に就航 |
カンタス航空 | オーストラリアのフラッグキャリア。 世界規模の航空会社アライアンスに加盟しているオーストラリア唯一の航空会社 20 か国の80 都市以上に就航。 |
S7航空 | ロシアの航空会社。フラッグキャリアではないが、国内線ではロシア最大手となっている。 35 か国の 150 か所に就航。 |
フィンエアー | フィンランドのフラッグキャリア。 約 50 か国の 150 都市に就航。 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | イギリスのフラッグキャリア。 約 90 か国の約 250 都市に就航。 |
イベリア航空 | スペインのフラッグキャリア。 ヨーロッパとラテンアメリカを結ぶ主要な航空会社であり、 47 か国、135 都市に就航。 |
アメリカン航空 | アメリカの旅客数世界一の大手航空会社。 世界 50 か国以上の約 350 都市に就航。 |
ロイヤル・エア・モロッコ | モロッコのフラッグキャリア。 51 か国、105 都市に就航。 |
JALマイル特典による世界一周航空券の特徴
世界一周の規定は結構わかりづらいので、ワンワールドの規定を元にご説明したいと思います。
旅程について
- 片道でも利用できます。
- 出発地と最終帰着地が異なる旅程や、出発地と最終帰着地が異なる国でも利用できます。
出発地や出発国に戻る必要がないということです。
世界一周しなくても良いので、出張などでの使い勝手が良いかもしれません。
○ 成田 ⇒ パリ ⇒ ニューヨーク
○ 成田 ⇒ ・・・海外・・・ ⇒ 関空
- 出発地へ戻り、さらに出発地以外の都市へ行く旅程は組めません。
- 出発国へ戻り、さらに第三国へ行く旅程は組めません。
- 日本国内区間のご利用は、旅程全体で2区間までです。
戻ってきたらその先は行けないよということです。
○ | 福岡⇒成田⇒・・・海外・・・⇒成田⇒福岡 | 出発地に戻り、2区間利用なのでOK |
X | 成田⇒・・・海外・・・⇒成田⇒福岡 | 出発地に戻ったため、その先の都市はアウト |
X | 成田⇒・・・海外・・・⇒関空⇒台北 | 出発地には戻ってないが、出発国に戻ったため、その先の国はアウト |
国内2区間までOKとなっていますが、私個人としてはもったいないと思います。どうせ2区間消費するなら海外で消費するほうがお得だと思います。国内往復は別に予約する方が良いと思います。
利用区間について
地上移動区間を除き、8区間までご利用いただけます。ただし、途中降機(24時間以上の一都市滞在ならびに地上移動区間)は旅程全体で7回まで可能です。
トランジットおよび地上移動もフライト回数に含まれます。どちらもなければ7回のフライトがマックスということです。
国内の途中降機について
日本発着の旅程の場合、日本国内の途中降機はできません。
福岡⇒羽田⇒海外の場合、例えば「羽田で降りて、東京観光やディズニーランドへ行っては行けません」、ということだと思います。
地上移動区間について

- 旅程全体で1回、地上移動区間の設定が可能です。
- 地上移動区間は、滞在時間にかかわらず1回の途中降機とみなします。
- 地上移動される場合の2地点間は、総距離(マイル)に含みません。
「1フライトとして回数はカウントするけど、旅程マイルとしては消費しませんよ」ということです。
ヨーロッパ周遊で使えそうだと考えています。
私は飛行機でギリシャのアテネに入り、ユーレイルパスでヨーロッパを周遊してそのままロンドンあるいはバルセロナまたはマドリードへ行き、そこからアメリカへ渡ろうと考えています。

地上移動区間の設定によっては利用いただけない旅程があります。
例えば地上移動される2地点間の距離が、第一区間出発地から地上移動区間の始点までの距離よりも長い場合など。
極端な例でない限り、あまりないかと思います。
例えば東京からソウルへ行き、ソウルから地上移動(飛行機でも船でも)でバンコクまで行くようなケースなら該当すると思いますが。
アメリカ(USA)での注意事項
ここは規定というより、米印(※)として最後の方にひっそりと書かれていました。しかし、それなりに重要な規定の一つだと思います。
運送権を持たない区間のご利用はできません。
主体ではなく従となって運行しているコードシェア便の利用ができないということだと思います。
米国の法令により、米国航空会社が運航する国際線を一度も利用せずに、日本を経由する旅程にて米国から米国(ともにハワイ・グアムを含む)へのご利用はできません。
これはハワイ⇒日本⇒グアムのような日本を経由するケースだと思います。
もし日本を経由するケースであれば、アメリカの航空会社の国際線を最低1度は利用しておきなさいと言うことだと思います。
アメリカの運送制限規則により、カナダ国内の2地点間をアメリカ経由(12時間以内の滞在)で旅行する区間を含む旅程、またはメキシコ国内の2地点間をアメリカ経由(12時間以内の滞在)で旅行する区間を含む旅程はご利用いただけません。
カナダやメキシコを飛ぶときは、アメリカをトランジットだけで利用することを許さないということです。アメリカで途中降機し、アメリカでお金を使いなさいということでしょう。
特典航空券の交換に必要なマイル数
おおよそ15,000マイルで国内や韓国への特典往復航空券に交換することができます。ヨーロッパ往復であればエコノミーで55,000マイル、ビジネスなら110,000マイルを必要とします。
最近はだいたい1JALマイルが1.5円の価値で計算しますので、とてもリーズナブルだと感じます。貯めるのはそう簡単ではありませんが。
世界一周の特典航空券の交換するのに必要なマイル数と旅程マイルの相関図が以下になります。

赤で囲っている部分がリーズナブルだと感じます。また、何とか一人分ひねり出せるJALのマイル数で、世界一周もなんとかできる旅程マイルだと思っています。
ここで思い出していただきたいのが、以下の比較です。いかに世界一周が格安かがわかるかと思います。特にビジネスクラスがお得に感じます。
【ヨーロッパ往復】
エコノミー:55,000マイル、ビジネス:110,000マイル
【世界一周:旅程20000マイル】
エコノミー:90,000マイル、ビジネス:120,000マイル
エコノミー:55,000マイル、ビジネス:110,000マイル
【世界一周:旅程20000マイル】
エコノミー:90,000マイル、ビジネス:120,000マイル
世界一周に該当する航空チケットを個別に購入するとすれば、エコノミーで100万円以上、ビジネスで200万円以上はしそうです。
- 特典航空券に含まれるのは航空チケットのみです。
- 各国政府が設定している税金・手数料や燃油サーチャージを含む追加料金は別途必要になります。
- これらは利用する航空会社や旅程によって異なりますので、最終的な金額は特典航空券を発券する日に確定します。
世界一周プランの立て方
今回計画するプランは、総旅程20,000マイルまでのビジネスクラスを考えています。2人で行く予定なので、これから頑張れば1人分が何とかなりそうだというのが悲しい現実ですが。
ルートの選定
ルートの選定はワンワールドの画面から行うと楽にできます。
ご予約は今すぐをクリックしてください。実際に予約をする必要はありません。


ログインするための画面がでます。
クラス(ビジネスやエコノミー)や人数を入力し、Plan & book nowをクリックしてください。
「Plan & Book」の画面がでます。この画面でルートのシミュレーションができます。
まず出発地を選び、次に行きたい都市を順々に選んでいくだけです。重いサイトでストレスはたまりますが、やることは簡単です。
画面の左上に音量調整みたいなものが表示されていますが、縮尺サイズの調整です。
画面下に小さく記しの説明がありますが、見づらいので拡大します。

■:直行便 ▢:1回乗り換え ●:複数回乗り換え △:選択できない

旅程マイルの確認
ルートの選定が終わったら、JALの距離制特典区間マイル計算機を使用して旅程マイルの計算を行います。
結果、わずかに20,000マイルをオーバーしました。地上移動区間を除いて20,852(22037 – 1185)マイルで852マイルのオーバーでした。

とりあえず、泣く泣くバンコクを外し、再計算しました。
今度は194,22(20,607 – 1,185)マイルで何とか収まりました。

大まかなスケジュール
JALマイルで交換できる特典航空券によるルートおよび大まかなスケジュールです。
行動や期間については大きく変わってくる可能性もあります。
到着地 | 期間 | 行 動 |
カイロ | 1週間 |
まだ行ったことがないので、ピラミッドやスフィンクスなどを見たいと考えています。 |
アテネ~ バルセローナ |
2週間 |
地上移動区間です。 |
ニューヨーク | 3日 |
ニューヨークは行ったことがあるので、ナイアガラの滝を見に行くだけと考えています。 |
ロサンジェルス | 1週間 |
ロサンジェルスからモニュメントバレーやアンテロープ、グランドキャニオンなどのグレートサークルに行きたいと考えています。 ここは一週間で足りるかどうかわかりません。 |
ハワイ | 3日 |
ハワイ島にまだ行ったことがないので、キラウェア火山などを見たいと思います。 |
JALマイルの特典航空券による世界一周の計画を立てて感じたことは、総旅程が20,000マイルでは結構タイトだということです。
余裕を持って25,000マイルの方が良いかもしれません。マイルに余裕があればですが。
また、直行便で計画しましたが、直行便が使いづらい時間帯であったり席に余裕がなかったりで、乗り継ぎが必要になるケースも出るかもしれません。8フライト(地上移動含む)で計画するより、余裕を持たせて計画したほうが良いかもしれません。
みなさんの計画の参考になればうれしいです。
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次は購入する世界一周券でのプランを考えたいと思います。規約が大きく違ってきます。